基本のデータ型
スカラー型
単一の値を持つ型です。Rustには以下のスカラー型があります。
- 整数型: 符号付き(i8, i16, i32, i64, i128, isize)と符号なし(u8, u16, u32, u64, u128, usize)の整数型があります。
- 浮動小数点数型: f32とf64の2種類があります。
- 論理値型: 真偽値を表すbool型があります。値はtrueまたはfalseです。
- 文字型: Unicodeのスカラ値を表すchar型があります。シングルクォートで囲まれた一文字を表します。
複合型
複数の値を持つ型です。以下のような複合型があります。
- タプル型: 異なる型の値をまとめて一つのタプルとして扱います。例: (i32, f64, char)
- 配列型: 同じ型の値を固定長の配列として扱います。例: [i32; 5]は5つのi32型の値を持つ配列です。
- ベクタ型: 動的にサイズを変更できる可変長の配列です。例: Vec
。
文字列型
- String型: String型は、ヒープに格納された可変の文字列データを表します。文字列の内容を変更したり、追加したりすることができます
- 文字列スライス型 (
&str
):文字列スライスは、既存の文字列データを参照する不変のビューです。 文字列スライス自体は変更できません。 文字列スライスは、文字列データの一部を効率的に参照するために使用されます。
総称型
ジェネリック型とも呼ばれ、型を抽象化して再利用性を高めます。例: Option